オリンピックで野球とソフトボールが除外された理由

東京オリンピックにおいて正式競技種目として復活が決定した「野球」と「ソフトボール」ですが、ロンドンオリンピックでは除外されていた過去があります。

ロンドンオリンピックにおいていったん除外された理由とは何だったのでしょうか。今一度振り返ってみようと思います。

 

IOCが提示する理由4つ

理由1)国際的普及度の低さ

1点目は、国際的普及度の低さです。野球に関しては参加国220の内、110しか野球機構を持ちません。ソフトボールはさらに低いです。

 

確かに、両種目とも北中米、環太平洋地域ではかなり普及していますが、他地域では今一つ……。
よく似た競技クリケットとの兼ね合いもあるでしょうか。

 

ただ昨今「野球」に関してはWBCにおいて他地域の奮闘が目立っております。じわじわとですが、「浸透してきているな」という実感はあります。この辺り、サッカーなどは上手でしたね。日本でも中国でも今やもの凄いですからね。アメリカや南アジアなどでも着実に根付きつつあります。

 

理由2)球場建設にお金がかかる割には、観客が少ない

2点目は費用に対する観客の少なさです。ギリシャではチケットの半数以上が売れ残りました。

 

これは大きなネックです。ただでさえ昨今は「オリンピック」=「金がかかる」になってしまっています。この両競技の普及しているところならまだしも、さにあらざるところではまともに国際一級大会を取り仕切れるほどの球場設備があること自体稀です。それをしかも「複数」建造してオリンピックが終わって「ハイ、終わり」では膨大に税金を払っている各国民がいたたまれません。

 

ちゃんと末永く存続させていただくには絶対に避けては通れない道程です。
何らかの有効な対策が望まれます。

 

日本ではライブ場に使用されたりしていますが、そういった方策だけではもたないのでしょうか。
また、潤沢な資金を持つIOCやMLB、NPBなどが働きかけてゆく必要もあるかもしれません。

 

理由3)ベストの選手(MLBなどのプロ選手)の参加が期待できない

特に、というより全面的に「野球」の理由です。最近ようやくWBCにおいてはメジャー各チームかなり前のめりになってきましたが、有名選手の参加は少ないです。

この点バスケットボールやアイスホッケーは成功していますね。 こう考えるとなぜ競技人口世界一なのかもなんとなく……。

そうです。ウォーキングやジョギングなどを除けば実はバスケがNo.1なんですね。
その数なんと4億5千万人。
2位がサッカー。2億5千万人。
3位はそれこそクリケットです。インドで人気というのが大きいです。

 

理由4)ドーピング問題の未対応(MLBにおけるドーピング率が高い)

近年メジャーの宿痾となってきております。スポーツマンシップに真っ向から反逆する事項のひとつです。

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その他に囁かれる野球とソフトボール除外の理由とは?

ただ実際のところまだほかに重要な理由があるのじゃないかというのは除外された当初からいろいろと取りざたされておりました。そういったものをここで列挙いたしましょう。

 

○元々オリンピック全体をスリム化したいと考えていたIOCの意思と合致した
当時のロゲ会長の志はそういうところにありましたからね。

 

○野球は女性ができない
実際は女子野球が存在していますけどね。
まだまだ普及が足りないということでしょうか。

 

○IBAF(国際野球連盟)がほとんど野球の普及していない当時の開催地域、即ちイギリスを中心とするヨーロッパに対しまったくなんの宣伝プログラムを用意していなかった
オリンピックで「野球」を盛り上げるどころか、IOCから金だけもらったという痛烈な批判が出ていますよ。

 

○放映による利益が少ない
ここがサッカーとは決定的に違うところです。
サッカーはガチガチの主力が出ていなくてもIOCはすり寄ります。

 

○アジア勢が強いから
両種目とも「アメリカ」が強いのは事実です。
まあMLBは「そんな邪魔くさいものはいらん」と思ってるのかもしれませんが。

 

まとめ

まあ、こうして様々な理由を見てまいりましたが、確かに的を得ているところはあります。
ただ、やっている選手たち、そして視聴者。特に「ソフトボール」にはそういた一方的な取り決めはあまりに厳しすぎるという一面があります。

 

課題は見えていることですし、それをクリアしてゆくためにじっくりと努力を続けていくしかありません。 現場では物質的にかなり苦しい状況下でも前を向いて頑張り続けている人たちがいっぱいいますからね。特に後方支援の機構なんかはそれを常に真摯に受け止めねばならないでしょう。

 

その点今回の「東京大会」は絶好の機会ですね。
両種目のすばらしさを世界に見せつけてやりましょう。

 

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